鍛造事典

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熱間鍛造について⑤ 削出し機械加工に対する優位性

熱間鍛造ならば、切削屑等の材料ロス発生を抑制でき、加工時間の短縮と、薄肉化によるさらなる材料費削減も可能となります。

大量の切削屑が発生する削出し機械加工に比べて、熱間鍛造は材料ロスの発生が少なく、加工時間の短縮と薄肉化による材料費削減も可能です。

加工時間が短く、高強度で省材料化も実現

削出し機械加工とは、各種旋盤や、NC工作機械・マシニングセンタ等の切削機械を使って、棒材から目的の形を削り出す工法です。

削出し機械加工は金型が不要なため初期費用が安くなり、小ロット生産では安価になります。しかし、加工時間がかかるため、大ロットの大量生産には不向きと言えます。また、切削性の高い材料を使おうとすると材料価格が高くなり、さらに大量の切削屑がロスとして生じるため、材料費はますます高くなる傾向があります。

一方、熱間鍛造では、最初に金型を製作する必要があり、立上り時に一定の初期費用と時間がかかりますが、切削屑等の材料ロスが少なく、1個当たりの加工時間も極めて短くなります。その上、薄肉化を図ることで材料費の削減が可能。このことはコスト面はもちろん、地球の資源枯渇及びCO2削減に対応し、地球環境保全に貢献するという意味でも有意義です。

削出し機械加工と熱間鍛造の比較
削出し機械加工 熱間鍛造
金型 不要 必要
立ち上がり時間
加工時間 ×
ロット 小ロット 大中ロット
強度
薄肉化 ×
省材料 ×

このように、立ち上げ時間、小ロット対応の点で有利な削出し工法と、加工時間、薄肉化、環境保全の面で有利な熱間鍛造、それぞれに特長があります。したがって、サイズ・形状や用途に合わせて、最適な工法を選択することになります。

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